生きた勉強をしよう

 9月の体育大会は,皆さんの精一杯の取り組みで大成功に終わる事ができました。体育大会で見せた皆さんのすばらしい団結力・一人一人がひたむきに取り組む力をこれからの学校生活にどのように生かしてくれるのかとても楽しみです。
 さて,秋も深まりいよいよ充実した学習が展開される時期を迎えました。今日は,「皆さんにとって本物の勉強とは何か」について少し書いてみたいと思います。

 若い大学出の役人が農業関係の視察で出張に出かけたときの話です。田舎の食堂で「ソバ」を注文しました。おいしそうな手打ちソバです。食べ始めてまもなく,隣にかけていた人が眼前に広がっているソバ畑を見て,その若い役人が一言「あ,そう。・・・ところで,うどんの花は?」と言ったそうです。
 ところで皆さんはソバの花を見たことがありますよね?それでは,うどんの花は?
 うどんの花などあるはずがないのですね。うどんの原料は小麦です。小麦の花を見たことがある人はいるでしょうか?
 ソバの花を咲かせるソバの植物は・・・,小麦という植物は・・・。まず実物を見て正しく知ることが大切です。そしていつ種をまき,いつ花が咲き,いつ採り入れをするかなども自分で調べたりして知ることも大切でしょう。麦を採り入れる時期を「麦秋」と言いますが,それはいつ頃なのか知っているでしょうか。俳句の季節にもなっていますので,併せて調べてみてほしいと思います。

 過ごしやすくなった秋を迎え,学習に取り組みやすくなったこの時期に,「自分にとって大切なことは何なのか」をもう一度考え,そこに向かって謙虚な気持ちで勉強していってほしいと思います。そして,「自分の無知に,無知であってはならない。」と思います。