研究公開のお礼

 本日は,荒天の中,鶴田中学校にお越しいただき有難うございました。
 私たちの研究は,本校の素直な子供たちに,もっともっと将来の可能性があることに気づかせその後押しをしてあげたい。そんな気持ちで,積み上げてきた実践です。
 決して派手な実践ではなく,時代の先端をとらえた取組でもありませんが,課題改善のために職員全員で知恵を働かせ合うことにより,「生徒が幸せになる」,そして何より「教師自信が元気になる」。そんな研究を目指してきました。
 「ねらい」「しかけ」「おさえ」の明確な授業作りをキーワードに,どうすれば生徒が主体的に学ぶ授業になるのか,どうすれば生徒は学ぶ喜びを感じるのか。そのための授業の「しかけ」の工夫として
○ 生徒自身が自らの考えをしっかり持つ場の設定。
○ 多様な意見に触れながら自分の考えを振り返り,修正を加えていくなどの言語活動。
○ 生徒自身の力で問題を解決させるための教材教具の工夫やICT機器の活用。
 各自がそんな工夫をしながら授業作りに取り組むことで,自ずと授業力は高まっていくと考えました。
 一方で,まだ,教師がしゃべりすぎる。生徒の気づきや疑問,つぶやきをスルーしてしまう。まとめが教師の押しつけになってしまうなどの課題も残っています。
 学ぶ意欲は,教師主体ではなく,子供たちが,自分の考えで学習が展開しているということを感じながら実感することで,高まっていくものだと思います。
 そういう意味では,私たちの研究はやっとスタートラインに立ったばかりといえます。成果はこれからですが,我々は,これまでの取組により「念ずれば必ず花開く」という手応えを感じつつあります。
 指導技術はまだまだ未熟な私たちですが,生徒にかける愛情と情熱だけは,どこにも負けない教師陣だと思っています。本日公開しました本校の取組が,皆様の今後の取組に少しでもお役に立てば幸いです。
 最後になりましたが,これまで本校の研究に,懇切,丁寧な御指導,御助言を賜りました北薩教育事務所並びにさつま町教育委員会をはじめ,関係の皆様に心から感謝申しあげ挨拶といたします。
さつま町立鶴田中学校 校長 河瀬 雅之