「若鶴のさと」(学校便り11月,第9号)より その1

○自分にできること

 学校生活は楽しいものであって欲しいと誰もが願っています。勉強や部活動に全力で打ち込み,青春の一時期が光り輝いているようでありたいものです。
 次のような昔話を聞いたことがあります。
「昔,みんなが集まって宴会をすることになりました。楽しい時間にするため,参加者は酒を出し合うことにしました。昔のことですので,持ち寄った酒をそれぞれ大きな樽に入れていき,樽一杯の酒が集まりました。さて,会が始まり杯に酒をつぎ,いざ飲むときになって,皆おかしいと思いました。酒の臭いがしないし,飲んでも少しも酒の味がしないのです。よくよく味わっても結局水っぽい味しかしません。結局,皆押し黙っったまま会はすすみ終わりました。皆,後味の悪い思いで帰っていったということです。」
 たくさんの人が酒を持ってくる,自分一人ぐらい水であっても構わないだろう。水が混じっても皆気づくまい,ばれはしない,と思った人がいた。それが一人ではなかった。ほとんどの人が良からぬ考えを実行してしまった結果,集まったものは水に限りなく近い酒になったということです。
 人として約束は守ること,自分の責任を果たすこと,目的に向けて頑張ること,集団生活を大切にすることなど,考えさせられるたとえ話です。学校生活・家庭生活・社会の中でのあり方など自分なりに考えてみたいものです。
 生徒会改選があり,新しい生徒会も活動を始めました。みんなのために自分は何ができるかを考える,いいチャンスです。


○生徒の交通事故防止に御協力を

 今月に入って,鹿児島県内で小学生2名が自転車で道路横断中に車にはねられ,死亡や重傷を負う交通事故が発生しています。本校も,交通量の多い国道267号線が校区内を通っており,交通事故が心配されます。学校でも学級や部活動で交通事故防止について指導を行いましたが,ぜひ,ご家庭でも下記の点について子供たちと確認していただきますようお願いします。

1 道路を横断するときは見通しの悪い交差点では必ず一旦立ち止まって左右の安全を確かめ,絶対に飛び出さない。

2 自転車を利用する際は,二人乗りの禁止,夜間は必ずライトを点灯する等の交通ルールを守る。

3 信号が青の時でも,右折や左折をしてくる自動車の動きなど,左右の安全を確かめてから道路を横断する。